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PFAS対応の浄水器の選び方|家庭の安心基準とチェックリスト

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最近、テレビやネットで「PFAS」って言葉をよく聞きませんか?水道水にPFASが含まれてるかも…って、ちょっと心配になっちゃいますよね。

PFASは、水をはじく便利な化学物質でフライパンなどで使われていたけど、なかなか分解されないから、世界中で対策が進んでいるんです。

もしかして、こんなことで悩んでいませんか?

  • 水道水をそのまま飲むのは不安。でも、どんな浄水器を選べばいいか全然わからない!
  • 専門用語や海外の認証マークが多すぎて、どれが本当に信用できるのか迷っちゃう。
  • PFAS対策の浄水器は高そうだし、使い勝手やコストも気になって…。

はっきり言って、ご自宅の水道水にもPFASがわずかに含まれている可能性があります。だから、心から安心して水を飲むには、ぴったりの浄水器を選ぶことがすごく重要なんです!

では、どんな基準で浄水器を選べばいいか。結論から先に:

以下の表示を製品やメーカーサイトで確認する。

  • 「NSF/ANSI 53」または「NSF/ANSI 58」
  • 「PFOS/PFOA reduction」
  • JWPAS B.210に基づく「PFOS/PFOAを80%以上除去」

特に小さなお子さんや妊婦さんがいるご家庭では、これらの高い除去能力を持つ浄水器をぜひ検討してみてくださいね。

この記事が、あなたの不安を解消し、ご家族みんなが安心して使える浄水器を見つけるお手伝いになれば嬉しいです!

目次

公共の水道基準を知っておくべき理由

浄水場の写真、水色の帯、PFOS+PFOA:50ng/L以下

日本の水道水には、2026年4月1日からPFASのうち「PFOS+PFOA」の合計値が50ng/L以下であることが基準値として定められます。

これは、水道事業者等が安全な水を供給するための基準であり、家庭での浄水器選びを考える上での土台となります。

アメリカではすでにPFOS/PFOAそれぞれで4ng/Lと言う更に厳しい基準を設けています。日本も今後この基準になっていくでしょう。

浄水器選びの「確実な証拠」を見つける

浄水器フィルターとコップに注がれた水の写真
NSFのアイコン、PFOS/PFOA reductionの文字、JWPAS B.210の文字

どんな浄水器を選べばいいのか迷った時は、製品の「証拠」をチェックするのが一番確実です。

海外製品と国内製品で、見つけるべき証拠が少し違うので見ていきましょう。

海外製品を選ぶ際の「絶対基準」

家庭でさらに“確実な安心”を得るための浄水器選びには、国際的な第三者認証機関であるNSF(National Sanitation Foundation)の認証表示を確認するのが最も確実な方法です。

箱や製品ページに以下の表示があるフィルターを探しましょう。

  • 「NSF/ANSI 53」または「NSF/ANSI 58」
  • 「PFOS/PFOA reduction」

この2つが明記されているものが、PFAS除去能力について第三者機関のテストをクリアしている証拠です。

補足:

  • NSF/ANSI 53:主に活性炭フィルターなどの「吸着」による除去性能を評価する基準です。この認証は、健康に影響を与える可能性のある250以上の物質(ヒ素、鉛、アスベスト、塩素など)に対する除去性能をテストします。
  • NSF/ANSI 58:RO(逆浸透膜)システムなど、特殊な浄水方法を評価する基準です。ROは非常に目の細かいフィルターで、不純物をほぼ完璧に取り除くため、PFASを含む多くの有害物質の除去に効果的です。

認証ロゴだけでは不十分!

「NSF認証済み」というロゴだけでは、PFAS除去能力があるとは限りません。必ず「PFOS/PFOA reduction」という具体的な記載があるか確認しましょう。
NSF認証には様々な種類があり、中にはPFAS除去をテストしていないものもあるからです。

国内モデルの認証と見方

「海外の認証は難しそう…」と感じる方もいるかもしれませんが、日本の主要ブランドもPFAS除去について独自の基準で情報を提供しています。

国内では、JWPAS B.210という浄水器協会の自主基準に基づき、「PFOS/PFOAを80%以上除去」という試験結果を公表している製品が増えています。

これはNSFの認証がないからダメ、ということではなく、「別の方法で証明されている」と理解すればOKです。

見るポイント国際認証(NSF/ANSI 53・58)国内試験(JWPAS B.210)
何を探す?パッケージや商品ページの「NSF/ANSI 53(吸着系)/58(RO)」+「PFOS/PFOA reduction」表示。JWPAS B.210に基づくPFOS・PFOAの試験実施・結果公表の有無。
対象PFASの範囲2022年版でPFOA/PFOSに加えPFHxS・PFNA・PFHpA・PFBS・PFDAなどが拡張され、“Total PFAS”主張が可能に。PFOS・PFOAが対象。
合格ライン(要件の目安)PFAS低減主張⇒20 ppt(ng/L)未満まで下げられることが要件。“80%以上除去”に低下するまでの総ろ過水量で評価。
照合先NSF公式リスティングで型番一致を確認。例:MultipureはNSF/ANSI 53のPFOA/PFOS低減が明記。浄水器協会資料/メーカーPDF・告知(LIXIL、トレビーノ、クリンスイ等が公表)。
メモ旧P473は53/58へ統合済み。JISはPFAS非対象→JWPAS B.210で補完、という位置づけ。

フィルター方式ごとの特徴

活性炭フィルターとイオン交換フィルターと逆浸透システムの写真

浄水器にはいくつかのフィルター方式があります。それぞれの特徴を理解して、あなたのライフスタイルに合ったものを選びましょう。

活性炭(GAC)フィルター

活性炭フィルターは、ヤシ殻や木炭を高温で炭化させて作られます。

表面に無数の小さな穴(細孔)があり、スポンジのようにPFASなどの有機フッ素化合物を吸着して取り除きます。

比較的安価で手軽なポット型や蛇口直結型に多く採用されています。

  • メリット: コストが安く、手軽に導入できる製品が多いです。塩素臭なども除去し、水の味を改善してくれます。
  • デメリット: ROに比べると除去能力は劣ります。また、フィルターが吸着できる量には限界があるため、交換時期を過ぎると効果が落ちてしまいます。

活性炭フィルターでおすすめの浄水器はこちら

イオン交換(AIX)フィルター

イオン交換フィルターは、合成樹脂の一種でできた小さな粒を使って水をろ過します。

PFASのイオンをこの樹脂が引きつけ、代わりに別のイオンを放出することで、水の中からPFASを取り除きます。

活性炭と組み合わせることで、より高い効果が期待できます。

  • メリット: 比較的安価で、特に短い鎖のPFASに対して高い除去効果を発揮します。
  • デメリット: フィルターの寿命が比較的短い傾向があります。活性炭と組み合わせて使用されることが一般的です。

RO(逆浸透)システム

RO(逆浸透)は、特殊な半透膜(逆浸透膜)に高圧で水を押し通すことで、水分子だけを通し、PFASを含むほぼすべての不純物を取り除く浄水システムです。浄水能力は極めて高いですが、大がかりな設置が必要です。

  • メリット: 浄水器の中で最も高いPFAS除去能力を誇ります。PFASだけでなく、ウイルスやバクテリア、重金属なども除去できます。
  • デメリット: 初期費用が高く、浄水に時間がかかり、多くの廃水(捨てられる水)が発生します。また、水のミネラル分も取り除かれてしまうため、味がフラットに感じられることもあります。
方式PFASへの効きメリット注意点認証枠の目安
活性炭(GAC)長鎖PFASに高い除去短鎖は早めにブレイクスルーしやすい傾向。コスパ良・設置容易交換時期に敏感(性能劣化)。原水の有機物で効きが落ちることも。NSF/ANSI 53
イオン交換(AIX)短鎖PFASにも相対的に強め。GACとハイブリッドで使われるケース多い。持続性が出やすい設計が可能前処理や原水条件の影響に留意。NSF/ANSI 53
RO(逆浸透)広範囲(短鎖含む)で>90%除去の実績除去力が最強クラス廃水発生・流量低下・設置負担NSF/ANSI 58

浄水器選びで失敗しないためのチェックリスト(保存版)

浄水器選びのチェックリスト

浄水器を比較検討する際に役立つチェックリストです。

浄水器選びで失敗しないためのチェックリスト

  1. 【証拠】
    ・海外製品: NSF/ANSI 53または58 + PFOS/PFOA reduction の明記があるか。
    ・国内製品: JWPAS B.210(PFOS/PFOA 80%以上除去)の結果が公表されているか。
  2. 【方式】
    ・活性炭、イオン交換、ROの中から、自宅に合った方式はどれか。
    ・(ヒント)除去能力を最優先するならRO、コストと手軽さのバランスを重視するなら活性炭やイオン交換を選びましょう。
  3. 【設置】
    ・賃貸でも取り付けられるか、カウンターのスペースは十分か、ROシステムの排水経路は確保できるか。
  4. 【流量】
    ・想定する使用量に対して、水の出方がストレスにならないか。
    ・(ヒント)ROは浄水に時間がかかるため、蛇口直結型やポット型では不便に感じることも。
  5. 【交換】
    ・使用量や水質で交換サイクルが早まる可能性も考慮して見積もる。
    ・(ヒント)交換用フィルターの値段や、自分で簡単に交換できるかどうかも確認しておきましょう。
  6. 【総コスト】
    ・初期費用とフィルター交換費用を合わせて、1〜2年間の合計コストで比較する。

浄水器によくある誤解を解消!

浄水器が置かれたアイランドキッチン。NSFロゴがあればPFASもOK、沸騰すればPFASは消える、P473が最新規格の文字とそれぞれの文字の上に赤いバツマーク。

他の様々な製品同様、浄水器にもみんなに間違って理解されていることがあります。

正しい知識を身に着けて快適なみずライフを送っていきましょう。

「NSFロゴがあればPFASもOK」 → ❌

ロゴだけでは不十分です。「PFOS/PFOA reduction」の記載が必須です。

なぜなら、NSF認証には様々な種類があり、PFAS除去をテストしていない認証もあるからです。必ず具体的な記載を探しましょう。

「沸騰すればPFASは消える」 → ❌

沸騰させてもPFASは除去できません。PFASは熱に非常に強い化学物質だからです。むしろ水が蒸発することで濃度が濃縮される可能性があるので、注意が必要です。

「P473が最新規格」 → ❌

旧規格のP473は、現在はNSF/ANSI 53または58に統合されています。製品によっては旧規格が記載されていることもありますが、最新の製品であれば、NSF/ANSI 53または58の記載があるかを確認しましょう。

よくある質問

よくある質問
浄水器でPFASを除去するって、本当に意味があるの?

はい、意味があります。水道事業者等は国が定めた目標値を守っていますが、PFASの健康への影響についてはまだ研究が進んでいる段階です。より安心したい、特に小さなお子さんやご家族がいる場合は、浄水器でさらに除去する意味は大きいと言えるでしょう。

浄水器のフィルターはどれくらいの頻度で交換すればいい?

メーカーによって異なりますが、一般的には交換目安が記載されています。PFAS除去性能は、フィルターに蓄積する物質の量に影響されるので、使用量が多い場合は目安よりも早めに交換することをおすすめします。

ポット型の浄水器でもPFASは除去できる?

ポット型でもPFAS除去に対応している製品はあります。製品を選ぶ際は、必ずパッケージや説明書に「PFAS reduction」や「JWPAS B.210」などの明確な記載があるか確認しましょう。

PFAS以外にも気をつけるべき物質はある?

はい。水道水には塩素、鉛、トリハロメタンなど、多くの物質が含まれている可能性があります。PFASと同様に、NSF認証(特にNSF/ANSI 53)はこれらの物質の除去能力もテストしているので、浄水器選びの良い基準になります。

自治体が「水道水は安全」と言っているのに、浄水器は必要?

自治体の発表は、国の基準を守っていることを示しています。これは安全を保証するものですが、より高い安全性を求めるか、水質に敏感なご家族がいるかなど、最終的な判断はご家庭の安心基準によって決まります。この記事は、その判断材料を提供するためのものです。

まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます。

PFAS対応の浄水器選びは、まず「証拠」を確認することから始めましょう。海外製品なら「NSF/ANSI 53/58 + PFOS/PFOA reduction」、国内製品なら「JWPAS B.210」の試験結果があるかをチェック。

特に小さなお子さんや妊婦さんがいるご家庭では、「除去の確実性」を最優先に、「味」や「手間」を考慮すると良いでしょう。

その上で、ご家庭の状況に合わせて「方式」「設置」「流量」「交換サイクル」「総コスト」を順に検討すれば、納得のいく浄水器が見つかります。

浄水器選びで失敗しないためのチェックリスト

  1. 【証拠】
    ・海外製品: NSF/ANSI 53または58 + PFOS/PFOA reduction の明記があるか。
    ・国内製品: JWPAS B.210(PFOS/PFOA 80%以上除去)の結果が公表されているか。
  2. 【方式】
    ・活性炭、イオン交換、ROの中から、自宅に合った方式はどれか。
    ・(ヒント)除去能力を最優先するならRO、コストと手軽さのバランスを重視するなら活性炭やイオン交換を選びましょう。
  3. 【設置】
    ・賃貸でも取り付けられるか、カウンターのスペースは十分か、ROシステムの排水経路は確保できるか。
  4. 【流量】
    ・想定する使用量に対して、水の出方がストレスにならないか。
    ・(ヒント)ROは浄水に時間がかかるため、蛇口直結型やポット型では不便に感じることも。
  5. 【交換】
    ・使用量や水質で交換サイクルが早まる可能性も考慮して見積もる。
    ・(ヒント)交換用フィルターの値段や、自分で簡単に交換できるかどうかも確認しておきましょう。
  6. 【総コスト】
    ・初期費用とフィルター交換費用を合わせて、1〜2年間の合計コストで比較する。

この情報が、あなたの浄水器選びの一助となれば幸いです。

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